尾根の上を、一本の道が通っている。
左右には、視界を遮るものがない。草原と空が、そのまま続いている。
この道は、どこかへ向かうためのものでもあり、同時に、地形そのものを可視化しているようにも見える。
走っていると、風景の中を移動しているというより、地形の輪郭をなぞっている感覚になる。
遠くの山並みと、足元の起伏。そのあいだを、一本の線がつないでいる。
立ち止まると、この場所がただの道路ではないことに気づく。地形と時間が重なった結果として、ここに線が引かれている。
ドローンで上がると、その意味が少しだけ見えてくる。道は地形に沿って伸び、風景の構造をそのまま写し出している。