海へと続く鳥居が、そこにあった。
潮風も、波の音も、まるで何かを語りかけるように静か。
この町は、漁師町として名のある場所ではない。
けれど、すぐ近くには人の気配が息づく小さな集落がある。
海岸もほど近く、風景は派手さこそないが、
どこか、ずっと昔からこの地を見つめてきたような、
そんな静観の姿を感じた。
時間が止まるわけではないけれど、
ここに立つと、ふと時間の流れからすこし降りて、
自分の内側へと還っていくような気がする。