宮崎の海沿いを南へ走っていると、日南の町の先に小さな港が見えてくる。
宮崎県日南市にある南郷漁港。
大きな港ではないけれど、湾の中には漁船が整然と並んでいる。
最初は、ただの小さな漁港だと思っていた。
けれど、この場所を少し調べてみて驚いた。
この港は、近海カツオ一本釣り漁獲量日本一の港だった。
一本の竿で一匹ずつ釣り上げる、昔ながらの漁法。
その船が、この港から日々海へ出ていく。
空から眺めると、港の形がよくわかる。
湾は静かに海へ開き、漁船は同じ方向を向いて並んでいる。
小さな港の中で、船の線がきれいに揃っていた。
岸壁の形、係留ロープ、船の色。
それらが重なり、漁港という風景をつくっている。
感動したのは、一本の竿で一匹ずつ釣り上げる昔ながらの漁法が、今も受け継がれているということだった。
文化として続いてきた漁と、それを支える港の地形。
静かな湾と海へ開く航路が、この漁を支えているようにも見えた。
観光地ではないけれど、ここには確かな海の暮らしがある。
小さな港の奥で、日本一のカツオ漁が続いていた。