島は、海に囲まれている。
当たり前のことだけれど、空から眺めると、その事実を改めて実感する。
宇久島は五島列島の最北端に位置する島だ。港を中心に集落が広がり、その周囲には畑や牧草地が続いている。人の暮らしは海から始まり、海へと開かれている。
上空から見ると、島の輪郭はひとつの地形として現れる。道路、畑、防波堤、集落。それぞれは人の営みの痕跡でありながら、島全体の風景の一部になっている。
離島という言葉には不便さが語られることも多い。けれど、この場所には本土とは異なる時間の流れがあるように感じる。
風が吹き、波が寄せ、季節ごとに色を変える。その繰り返しの中で、人の暮らしもまた続いている。
宇久島の風景は特別な何かを主張しない。ただ静かに、この島がここにあることを伝えている。