松林のある海岸は、日本にいくつもある。
けれど、こんなにもタワーマンションのすぐそばにある松林には、なかなか出会えない。
空から見下ろして、思わず息をのんだ。
人工的な建築物の列と、そのすぐ横に広がる、ざわめく緑と静かな海。
直線で描かれた都市のリズムのすぐ隣に、自然が、穏やかに呼吸していた。
同じ夕方の光の中なのに、
マンションのあたりでは時間がせわしなく進み、
松林と海の方では、どこか緩やかに流れているように感じた。
それぞれのリズムが、静かに並んでいた。