空景旅行
本土のいちばん南で、風の形を見た

本土のいちばん南で、風の形を見た

地図アイコン Fukuoka Prefecture

九州を南へ南へと走っていくと、
やがて道路は細くなり、海の匂いが濃くなっていく。

地図の端。
本土のいちばん南に近づいている。

この場所には、観光地のような派手さはない。
むしろ、静けさのほうが印象に残る。

海は深く青く、
断崖に当たる波が白い線を描く。

空から見ると、
大隅半島の先端は、まるで海に突き出した刃のようだ。

その先には、
ただ水平線だけが広がっている。

南の海の光は強く、
風は思ったよりも荒い。

けれどその風が、
この場所の輪郭をつくっている。

木々が揺れ、
海面がきらめき、
雲が速く流れていく。

その動きを上から眺めると、
この半島が海と風に削られながら
長い時間を過ごしてきたことがよくわかる。

旅というのは、
必ずしも何かをすることではない。

ただ、
その場所の端まで行ってみる。

それだけで、
景色の見え方は変わる。

本土のいちばん南で、風の形を見た。-鹿児島県佐多岬
本土のいちばん南で、風の形を見た。-鹿児島県佐多岬
本土のいちばん南で、風の形を見た。-鹿児島県佐多岬
本土のいちばん南で、風の形を見た。-鹿児島県佐多岬