海沿いを走っていると、志賀島の先の方で、沖に小さな社が見える場所がある。
福岡県志賀島にある志賀海神社の沖津宮。
ぱっと見は、海の上にぽつんとあるだけの社だ。
最初は、なんでこんなところに建てたんだろうと思う。
志賀海神社は、古くから海の神を祀る神社で、
玄界灘を行き来する人たちにとって重要な場所だったらしい。
特徴的なのが、沖津宮・中津宮・辺津宮という配置。
陸から沖へ、神域が伸びているような構造になっている。
沖津宮は、その一番外側。
海に出る手前の、境界のような場所にある。
全国的にも海の先に社がある場所はあるけれど、
志賀島は大陸との交流もあった場所で、海との関係がかなり深い。
そう考えると、この位置に社を置いた理由もなんとなく見えてくる。
空から見ると、志賀島と沖津宮の距離感がよく分かる。
近いようで、簡単には行けない位置にある。
海に出る人にとっては、目印でもあり、境界でもあったのかもしれない。
派手な景色ではない。
けれど、なぜここにあるのかを考えると、
この小さな社の見え方は少し変わってくる。